ワクチンの種類に関してワクチンの種類には@不活化ワクチン(今までのインフルエンザワクチンなど)、A生ワクチン(ポリオワクチン、麻疹、風疹ワクチンなど)、Bペプチドワクチン(癌ワクチンなど)、Cサブユニットワクチン(帯状疱疹ワクチンなど)、Dアデノウイルスベクターワクチン、EDNAワクチン、FmRNAワクチンなどがあります。●mRNAワクチンファイザー製とモデルナ製の新型コロナウイルスのワクチンが今までのワクチンと違う点としてmRNAワクチンという点です。

 

mRNAワクチンとは人工的に作成したmRNAを投与し、特定のたんぱく質(スパイクたんぱく質)を体の中で作らせると免疫が発動し、コロナウイルスを攻撃できる抗体を作るワクチンです。インフルエンザのような不活化ワクチンという種類とは違います。長期的な副作用は正直わからない点があるのも事実です。しかし、mRNA医薬品は今後ワクチン以外に様々な医療で使われるようになることも事実です。多くの方が誤解をしている事として、mRNAワクチンの接種をすると自分の遺伝子そのものが変化するのではないかという不安です。mRNAは体内ですぐに分解され、ワクチン接種を受けた人の遺伝子には組み込まれません。

 

●アデノウイルスベクターワクチンアストラゼネカ製やジョンソン&ジョンソン製ワクチンがアデノウイルスベクターワクチンです。ヒトに対して病原性の無い、または弱毒性のウイルスに目的に抗原蛋白質の遺伝子を組み込んだ遺伝子組換えウイルスワクチン。そのウイルスが細胞に侵入し、細胞質で抗原蛋白質を高発現することで、液性免疫、細胞性免疫を引き起こすと考えられています。エボラ出血熱で初めて使われた技術ですが、COVID-19では、ウイルスベクター(運び屋)にスパイク蛋白質の遺伝子を組み込んでいます。